いろいろなキョーミ

家と外で遊ぶ趣味♪ 新しいキッカケに

【DIY】手作りハンドストラップ



という感じで作ることを決めたハンドストラップ。
レンズと併せて1.1kgぐらいあるフィルムカメラを弄っていたら外でも撮ってみたくなったのですよ。

今はカメラ生身でしたので外に持ち運ぶのは怖くて家の中とか表とかでしか使ってなかったのですけれど、こんなんじゃフィルムを最後まで使い切るのに何年もかかっちゃうなーと。
一度も使ったことのないものなので失敗してたとしても一度現像してみたいですし!

そんなワケで家にある材料を使って作ってみます。

素材

まずは道具箱を引っ張り出して使えそうなものを探します。

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・バイクのシート下のカバーを試作した時の薄めの柔らかい牛革。
・がま口バッグのストラップを作った時の余りの真田紐
・まとめ買いした真鍮の二重カン(20mm)

革のベルトにする気で素材を広げていましたが、真田紐が目に付いたので重さも肌触りもこっちのほうが使いやすいなと真田紐で作る路線に。
それを前提でどんな感じにするかイメージして他の材料をといった感じです。

二重カンは20mmでもカメラに使うには大きいので15mmのほうが使い勝手は良いと思うのですが家にあるのは20mmが最小でしたのでコレで。
一般的なキーホルダーに付いている30mmぐらいのものでも使えないことは無いですが、ステンレスとかは硬いので素材自体の柔らかい真鍮のほうがカメラ自体には優しいかもです。

設計図

カメラ本体や素材と現物合わせで寸法とかを決めていきます。
作り始めてから足りないなーってなったらその都度修正していくので目安ですけれど。

ストラップ自体の長さは被服採寸用の柔らかいメジャーを長めに引き出して、0cmをカメラの止めるところに合わせて、自分の腕に巻きつけて実際輪っかにしてみて決めるのが一番確実です。
輪っかにすると思ってる以上に長さが必要になります。

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左上の40cmはストラップ自体の長さ。
これはそれぞれの好みと腕の太さで変わってくるので適当に。

左下のはストラップ本体とカメラを繋ぐ部分につける当て革。
丸い穴はカメラの留め具に合わせてΦ8mm。
5mmぐらいかと思っていたら測ってみると意外と大きくてびっくりしました。

下の四角い部分は真田紐を通す穴。
最初は二重に通すつもりでしたので4mm必要かなと思ったのですが、1回通すだけで作るようにしたので真田紐自体の厚み2mmと幅は15mmなので少し余裕を持って17mm。

右の四角いものは真田紐を輪っかにした際につなぎ目を隠しつつ、つないだ部分が解けないように強度アップのための部品になります。
真田紐をこの革2枚で挟んで止めるので図は1個ですが2つ切り出す必要があります。
幅は一応25mmでいい具合ですが作業効率を考えると少し広めに切り出しておいて後から縫い目に合わせて切り落としたほうが楽でした。

革の切り出し

四角い部分は簡単に長さを測って直線に切り出して、2枚を同じサイズになるように切り出した2枚を重ねてズレていたら小さい方に調整するようになります。
この時、短い方の幅はさほど気にしなくて良いですが長い方のはピッタリのほうが作り終わった時の見た目がキレイになります。

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当て革は適当な紙を使って型紙作成して、それを革に転写して切り出し。
左右対称にしたいものは半分だけ作れば広げて左右対称になるのでそれをもとに革を切り出して中も切り抜きます。
穴と穴の間隔を20mmで作りたいので一応革を切り抜く前にも一度採寸を。

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そして切り出した素材質。
真田紐は端の処理をちゃんと行わないと解れていくので気をつけてください。
横糸を引っ張っても出てこなくなるまで予め解して引っ張るとキュと萎むので、その状態になったら出てきた横糸を2つに分けてその糸で先を結んで処理完了です。

組み立て

真田紐に二重カンと当て革を通し、端と端をつなげて輪っかを作ります。
見えなくなるところなので適当にある程度頑丈に結んでおけば良いところになるのですが、この後に革で挟んで止めるようになるので厚みは出ないように出来るだけ平らにするほうが良いです。

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5mmぐらい真田紐を重ねてレザークラフトの手縫い用の糸で適当に何周か縫い合わせて最後は固結びでギュッと止めておく。

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四角い革の方は図解で。
最初に革同士を縫い合わせるのですが出来るだけギリギリの部分を縫うと後で調整ができる幅が出来るので良いです。

次に一度真田紐を入れギリギリまで寄せた後、紐の端ギリギリの部分に千枚通し等で印をつけ、真田紐は横に避けたあとに印の部分に針を落として縦方向に縫います。

縫い終わったら輪っかになっている真田紐を革の中に通すのですがギリギリの幅で作っているのでラジオペンチなどで引っ張り出して通します。
重ねている部分をこの革の中に収めるのでちょうど真ん中あたりに来るように収めて赤い色の横方向を縫ったあとは、バランスを見ながら革の余っている部分を切り落として完成。

完成図

私はミシンの手回しハンドルで縫いましたがあんまり綺麗にできなかったので見た目がアレなのですが強度は良い感じ。

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フィルムカメラのレトロ感にもマッチしているのではないでしょうか!
二重カンを使用して当て革をつけているので輪っかを上下にするのは出来ないのですが、使うときはこの向きでカメラを構えるのにも邪魔にもならず良いかな。

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紐の長さも自分用に作っているのでちょうどよいですし、革でつなぎ目も補強されているので紐だけ持ってカメラをプラプラさせても落ちてしまうような心配が無いぐらいの強度に合っているので、これでこのフィルムカメラを外に持ち運ぶのも安心して持っていけますね!

重いですがっ!

以上、自作のハンドストラップ(真田紐 版)の手作りのしかたでした。


真田紐もそんなに高いものではないので材料費もそんなにかからないと思いますし、真田紐にはたくさんの柄と太さがあるので是非お気に入りのもので作ってみてください。
作業時間はどんなの作ろうか考えるところから後片付けまであわせて2時間ほどかかりました。